湘南イラストレーション倶楽部 相浦裕 【ただいま生徒募集中!】

相浦 裕 → 日本人。 長崎県出身。
誕生月日 → 11月23日勤労感謝の日
身長181僉 体重75繊
人間→ O型。温厚。のんびり屋。
好きなもの→ 絵。たまさちゃん。サイクリング。電車に乗ってお酒と美味しい弁当を食べること。ウォールトディズニーの世界。 お好み焼き。寿司。すき焼き。

 たまさ(ちゃん)。
 生年月日: 2010年10月10日。
  Breed: Scottish Fold (三毛猫)。
Eye Color:  Gold。
  性質:  気まま。自分勝手。
  長所:  とてもかわいい。
A-目標「日本一周」 相浦裕です。
 

目標「日本一周」

相浦裕です。

青白い稲光、猛烈な音の雷が鳴り響くある日の夜中、突然、ベッドから飛び起きて

「日本一周に挑戦してみよう」と頭に浮かんだ。

 

翌朝、外は蝉の声がうるさく合唱していた。「よっしぃ〜!有言実行する!」

真夏の暑い太陽が燦燦と降り注ぐ日に「日本一周」はスタートした。

乗り物はキャンピングカーと言いたいところだが予算が無いので平凡で古い自転車でチャレンジすることになった。

東京都渋谷区笹塚から古い自転車ペダルの第一歩を強く踏み込んだ。

 

甲州街道沿いに新宿西口高層ビル群へ向かって走りはじめた。新宿は伊勢丹を見ながら

新宿通りを皇居へ向かい日比谷公園へ出た。都会の真っ只中だ。それから銀座三越を過ぎて昭和通りを左折すると日本の交通のゼロ地点を示すプレートを見ながら日本橋高島屋の横を通過した。

上野の近くの入谷の交差点に出ればあとはそのままメインの国道4号線をまっすぐ一直線に青森駅を目標にすれば間違いなく辿り着けるはずだ。よ〜し、がんばろう!

 

宇都宮までやっとのことで着いた。先が思いやられる。

汗だくで宇都宮餃子とラーメンで精をつけて走り始める。

次は群山だ。言葉でいうと簡単に到着しているようだがそれなりにきついものがある。

その群山を無事に通過して次の目標は仙台だ。その仙台も無事に過ぎて次の目標は盛岡。

盛岡から青森へ難なく行けそうに思ったそのとき、雲が暗くたれこみ始めたそのときポツン、ポツンと雨粒が降り始めた。

 

上り坂、大き目の雨粒がボタッボタッと頬に当たってきた。

雷が山の向こう側で聞こえてくる。 ひかったその瞬間、ピカッ! バリバリ〜と雷が鳴り響いた。

雨粒のひと粒ひと粒が大きい。その雨がだんだん強く降ってきた。

真夏の暑い日だったので この雨が気持ちよかった。

 

この雨が長く降り続き山道の上から水が少しづつ流れはじめた。

ついに雨はどしゃ降りになった。

自転車はこぎ続けた。道の上のほうから流れる水の量が増えてきた。

なんか嫌な予感がしてきた。すぐにその予感はあたってしまった。

山道の上から少しづつ多くなってきた水の流れが川のように流れ始めてきたではないか。

自転車も水の流れで 漕げなくなってきた。前が見えない。2〜3メートル先までしか見えない。

バケツをひっくり返したような大雨とはこのことだ。

自転車ごと流されそうだ。あ〜怖くなってきた。どうしよう。前にも行けない。

かと言って戻るわけにもいかない。ともかく上り坂を前へ進むしかない。

 

仕方なく無我夢中で前へ進んだ。かすかに明かりが見えてきた。民家だ。

大声で「ごめんくださ〜い」誰も出てこない。「すみませ〜ん。すみませ〜ん。」と何度も

叫んだ。やっと人が出てきた。

「あら、ずぶぬれだ、あんた見たことない顔だべ。まぁ、ともかくも中に入ったらいいべ。」と東北弁の発音でおばあさんが出てきた。

「すみません。お邪魔します。」と言って玄関土間の中へ入れてくれた。

 

どうなるかと思った矢先におばあさんに助けて頂いた。あ〜嬉しかった。

バスタオルを貸して頂いて頭から体全部の水気をふき取った。

「すみません。助かりました。」

と言いながらジーパンとTシャツの水分を搾り取った。

そんなことをしながら休憩をして暫くすると雨もやんだ。

雨もやんだので今のうちに出発だ。

「本当に色々お世話になりましてありがとうございました。お元気で。」

とお礼をして出発しようとするとおばあさんは

「どうしても雨が強くなって困ったらもどってきていいべさ」と言っていただいた上に

いつの間にか握ったおにぎりまでも渡してくれた。

感激で涙が出そうだったがグッとこらえてニコニコ笑って何度も何度もお礼をして出発した。姿が見えなくなるまでおばあちゃんは手を振っていた。

嬉しかったのでこちらも大きく手を振った。

日本一週をしていなかったらこんな人間的な出会いは経験できなかっただろう。

 

日本も捨てたもんじゃない、ペダルをこぎながら嬉しくて嬉しくて涙が出てきた。

見知らぬおばあさんから再びパワーをもらった。

さきほどのバケツをひっくり返したような大雨で流されてしまうんじゃないかと思うほどのドシャ降りを思い出しながら山道を走り抜けてやっとのことで青森駅へ到着した。 相浦裕です。

| 相浦 裕 | - | 22:20 | comments(0) | - |









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