湘南イラストレーション倶楽部 相浦裕 【ただいま生徒募集中!】

相浦 裕 → 日本人。 長崎県出身。
誕生月日 → 11月23日勤労感謝の日
身長181僉 体重75繊
人間→ O型。温厚。のんびり屋。
好きなもの→ 絵。たまさちゃん。サイクリング。電車に乗ってお酒と美味しい弁当を食べること。ウォールトディズニーの世界。 お好み焼き。寿司。すき焼き。

 たまさ(ちゃん)。
 生年月日: 2010年10月10日。
  Breed: Scottish Fold (三毛猫)。
Eye Color:  Gold。
  性質:  気まま。自分勝手。
  長所:  とてもかわいい。
C-日本一周  A、BCと順番に読んで下さい。 相浦裕です。

納沙布岬に着いた。海風がかなり強い。

御土産やのおばさんが「あんたにいい物見せてあげるよ。」と言うので何だろうと思いながら待っていた。すると店の裏側からこっそり手の中に持ってきたものは何か瓶らしきものだ。「何ですか?」と言うと「ロシアのウォッカなんだよ。」と顔を近づけて話した。

「ロシアから秘密のルートで安く手に入れているからあなたに格安で譲るよ。」

「エ〜〜ッ!!」怪しい匂いを感じた。仮に騙されても記念の買い物になる。

それに怪しくても日本では見ないデザインだし綺麗だ。おばさんの無邪気な人柄に折角の御好意を無にすることはできなく思った。「では買います。」と言うと

嬉しそうに「いいお土産になるよ。」と笑顔で言って見送ってくれた。

「まっいいか。」と言いながらペダルを踏んだ。

 

海沿いの国道を網走を通過してず〜〜っと先の稚内へ向かった。

原生花園あたりか 国道の交通標識を確認して山道へ入った。少しづつ道が狭くなり舗装もされていない土道になった。それに石ころもひどい。待てよ、これが国道なはずはない。

もう一度交通標識がある場所まで戻って確認しよう。不安になってわざわざ戻ったくらいガタガタ道だ。標識まで戻り確認するとやはり間違いはなかった。正しい道なのだ。

その山道というか森の道へ再び突き進んでいった。

手ぬぐい頭にほっかぶりして、腰も曲がっているおばあさん、この先、山の中の道をどこへ行くんだろう?「こんにちは〜。この先お店とかありますか〜?」と大声で言うと下を向いたまま“知らない”と言わんばかりに手を横に振っている。

夕方だ。もうそろそろ暗くなるのにあのおばあさんはひとりでどこへ行くんだ?

と心の中で思いながら「まっいいや」とペダルを踏んだ。

日の光も少しづつ青くなりはじめて次第に暗くなってきた。

何か寒く感じてきた。しかしそんな事を言ってられない。この山を越えて稚内へ行くんだ。

暫くすると森は暗くなった。国道なのに真っ暗だ。信じられない国道だ。こんな国道が日本に現存するとは信じられない。時より車のライトであたり一面の道が照らされた。それが人を感じて少しホッとするくらい静かで寂しい。車が通過しないと森の中の動物か鳥かの物音が聞こえる。バタバタバタ〜。キーキー。バサバサッ。ウオォ〜って音がした。何だろう。もう怖くなってきたから、ここで日本一周はやめます。というわけにはいかないのだ。

石ころだらけの土道だけど無事にこの山道を通り過ごしたい!そんな矢先に限って自転車の調子がおかしくなってきた。次の瞬間、ガターンと自転車もろとも転倒した。

痛い〜。左足の側面に怪我をしたみたいだ。少し血が流れている。

自転車のチェーンがはずれてる。早く修復しないと今、熊が出たら ひとたまりもなく食べられてしまう。そして死ぬんだ。小さな懐中電灯を口にくわえて必死で自転車を修繕した。北海道の山ン中で「俺って何してんだろう?」思った。

とにかく後戻りもできない、強い気持ちを持つ以外ない。チェーンを修繕して前へ進むしか選択肢はない。そろそろ朝かなと思ったらまだ夜中の丑三つ時だ。顔と体中が汗まみれだ。何とかチェーンは修繕した。また走り始めた。

遠くを見ると明かりらしきものが見えてきた。人間という存在を感じる光だ。

助かってはいないが助かったような感覚になった。 嬉しくてペダルを漕ぐ力も増してきた。その明かりへ辿り着くと バラック立ての家の外には裸電気があちらこちらにぶら下がっている。嬉しいはずなのに その裸電球のひかりの筋が立てに発光して

もの寂しいこと。

よくよく見るとその近くに採掘場があってそこで労働する人々の飯場小屋だった。

おじさんがひとり濁酒を片手に持ってフラフラしながらこちらを見ている。

本当は立ち寄って水でも頂ければ幸いと思っていたが、とんでもなかった。

幸い下りの坂道になった。
ペダルを漕がなくても自転車はスピードを上げて走っていく。

 

| 相浦 裕 | - | 22:08 | comments(0) | - |









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