湘南イラストレーション倶楽部 相浦裕 【ただいま生徒募集中!】

相浦 裕 → 日本人。 長崎県出身。
誕生月日 → 11月23日勤労感謝の日
身長181僉 体重75繊
人間→ O型。温厚。のんびり屋。
好きなもの→ 絵。たまさちゃん。サイクリング。電車に乗ってお酒と美味しい弁当を食べること。ウォールトディズニーの世界。 お好み焼き。寿司。すき焼き。

 たまさ(ちゃん)。
 生年月日: 2010年10月10日。
  Breed: Scottish Fold (三毛猫)。
Eye Color:  Gold。
  性質:  気まま。自分勝手。
  長所:  とてもかわいい。
D-「日本一周」  Aから先にB,Cと順番に読んで下さい。 相浦裕
 

飯場小屋の雰囲気は身包み剥がされそうで怖くなった。

無い力を振り絞って猛スピードで通過した。

裸電球の下にいた酔っ払いのおじさんが「自転車にぃーちゃ〜ん!寄ってきな〜」と

後ろから何度も繰り返して叫ぶ声が山の間でコダマして聞こえてきた。

たぶん人のいいおじさんに違いないだろう。しかし其の時は丑三つ時の真っ暗な北海道の山の中で聞こえるこの人の叫び声がたまらなく、そして忘れられないほど怖かった。

その怖さが緊張感を生み目は冴え渡りペダルを踏む足も難なく朝が明けるまで漕ぎ続けられた。こんな所に相浦裕が今ひとりでいることなんぞ誰も知る余地も無い。

妙なエネルギーが燃え滾り黒い国道も目がなれてきて道が見えてくる。不思議な現象だ。

 

小鳥のさえずりが聞こえてきた。朝だ。

森の木々の間に白い霧が発生し、そこに木漏れ日がさしてきた。

あ〜まさに徹夜明けの自分と国道らしくない国道との戦いだった。

 

平坦で舗装された国道になった。よかった。いままでガタガタ道だったのでスーっと走って気持ちいい。

猛烈に腹がゲッソリ減った。町外れにたどり着いたが店がないのだ。

もちろんコンビニも何も無い。どこか店が無いか探した。

やっと自動販売機を発見した。ともかく飲み物。自動販売機小屋の隅に御握りの自動販売機があった。お金を入れて購入した。お握りは硬くなっていた。カチンコチンで食べられたものじゃない。しかし腹減った〜。

翌日のオロロンラインの真夜中。車も走ってこない。おしっこがしたくなったので道端で用をたしながら空を見上げた。

真っ暗で大きな空に星が無数に散らばっている。それは無限に広がり重なって星の空が自分に落ちてきそうなくらいたくさんの星がいる。こんな星が夜空一面を怖いほど重なり合い姿は見たことが無かった。感動した。この星を見ていると自分たち人間はなんて小さいものだろうと思った。ちっぽけなことで怒ったり、泣いたり、笑ったり、喧嘩したりしていることがバカバカしくなる。今もこの地球のどこかで憎しみ合い戦争があることは悲しいことだ。

留萌から旭川あたりでアイヌの記念館を見学後、その近くの芝生が緑一面にあまりにも美しいので空を見上げて仰向けになった。

 

しばらく空を見上げていた。トントン、トントン・・と自分の肩をたたく人がいる。

誰かと思ったら そこには母がいたのだ。

びっくりして開いた口が塞がらない。

「あんた、ここでなんばしよっとっ?」と母が言った。

「日本一周もよかばってん、病気と怪我ば気〜つけんばたい!」と言う。

「えーなんでおふくろはここまできたと?」と聞くと質問に答えずに
 ただ静かに笑っているのだ。             相浦裕です。

| 相浦 裕 | - | 21:30 | comments(0) | - |









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